まごころ薬局 矢吹光太郎
ナイスバルク!デカいよ!他が見えない!
キレてるよ!
腹筋、板チョコ!胸がケツみたい!
背中に羽がはえてる!背中に鬼が宿ってる!
上腕二頭筋ナイス!チョモランマ!
肩メロン!
なんの事かピンときますか?これが分かったあなたには価値ある情報をお届けできるでしょう。
そう、これは今話題のボディビルの掛け声である。筋肉を何かに例えて賛美しあう姿が近年注目を集めている。私も数年前から健康のためにとダイエットを始めたところ、今ではすっかり筋トレにはまってしまい、自宅にも職場にも筋トレ道具を買い揃えて…自宅1室が筋トレ部屋になりました。バルクアップ(増量)期と減量期を繰り返し、もはや何を目指しているのか…。
そんな、健康と筋肉を愛する私にとって、オーガニックでボディメイクすることは理想でありながら相反する性質を持つパラドックスであった。
よく巷ではオーガニックと言えば健康的だからダイエットになると考えている方がいるが、これは減量の観点からいうと大きな間違いだ。減量において最重要視すべきはPFC(プロテイン、カーボン、ファット)のバランスである。どんなダイエットをするにしてもカロリーかPFCバランスを決めることが重要になる。オーガニック食材を使用して調理をする場合、ナッツやオリーブオイルなどで多量の脂質を使用したり、根菜類などの炭水化物を多く使用するうえに、減量において最も積極的に摂取しなくてはならないタンパク質があまり使われない傾向にあるのだ。
ボディビルの選手は脂質を避けることで減量することが多い。しかし、ウマい飯は脂質と糖でできている。オーガニックドレッシング、アボカドたっぷりのシュリンプサラダ、ラーメンチャーハン定食、焼き肉丼…悪魔的なまでのカロリーである。
減量のプロは医師か?薬剤師か?否、私はボディビルダーだと主張したい。脂質の摂取は抑えたいのだ。
ウマい飯で健康的に減量したい。私の葛藤に終止符を打ったのが三島広小路に彗星のごとく現れた「Earth Cafe & Deli」である。
私も立ち上げに協力させていただいているのだが、オーガニック美食家や医療・介護関係者・フィットネス関係者などのプロデュースで作られたお店は、それぞれのこだわりが随所に見える。
私が訪問した際のことを話そう。
とてもオシャレなお店で、現役フィジーカー(一般的に言えばボディビルダー)のマッチョ店長が迎えてくれた。割れた腹筋、山のごとく隆起した二頭筋、今にもはちきれそうな大胸筋。肩はショベルカーなのではないかと思うような大きさ。これには敵わない・・・。
「ナイスバルク。」自然と筋肉を賛美する言葉が出る。デカい筋肉の前には小さなプライドなど無力だ。
マッチョが苦手?そんな戯言を言う間もなくあなたも店長の筋肉に触れているだろう。
店長が自ら現地に赴いて交渉したという厳選食材を使用したメニューは、オーガニックとは思えないようなPFCバランスと低カロリーを実現している。
オーダーしたのはランチメニュー「グリルチキントマソースのプレート」。
グリルを使用して鶏むね肉がこれほどに柔らかく仕上がることがあるのだろうか。マッチョの主食は鶏むね肉といっても過言ではない。いかにうまく調理しようとも、パサつき感が徐々につらくなり、食事自体が戦いになるのが減量の常であった。ところがこのグリルチキンは常識を覆したのである。
1食517kcalでタンパク48g、糖質70g、そして驚異の脂質5g。
低カロリーなのに柔らかくパサつかない激ウマぶり。しかも圧倒的ボリューム。もっと前に知っていたらどれほど減量期を楽に乗り越えられたのだろうか・・・。
ぜひ皆さんにも一度は味わってほしい。
コロナ真っただ中でなければ即座に訪問を進めたであろう。
ところが訪問薬剤管理指導すら慎重になるほどの緊急事態の中、記事を書いている。コロナ騒動が落ち着いたらぜひ訪問してみてほしい。素晴らしいダイエット管理指導が受けられること間違いなしである。
余談だが、もともとアースカフェはテイクアウトのできる飲食店だ。衛生管理も行き届いているので、店内飲食がお休みの期間中も安心して利用できる。
目指せパーフェクト・ボディ!
次回6月号には、ひかり薬局本店 押田 洋直 先生 宜しくお願い致します!