地域の皆さまへご挨拶
令和6年6月より公益社団法人小田原薬剤師会の会長を拝命しました渡邊千括(わたなべちかつ)と申します。
本会は神奈川県の県西地域2市8町(小田原市、南足柄市、大井町、松田町、開成町、山北町、箱根町、真鶴町、湯河原町、中井町)における薬剤師が集まる職能団体です。地域の皆さまが安心してお薬を服薬できるよう適正使用と安定供給に努めております。
地域において求められる薬剤師サービスとして、夜間・休日の対応が重要な要素であると挙げられており、当会では休日夜間の医療提供体制確保のため、小田原市休日夜間急患薬局および足柄上休日急患薬局を運営し、必要なときに必要な医療を受けられる体制を整備しています。また、足柄下郡においては、輪番薬局にて休日に医療を受ける体制を補完しています。他にも時間外の対応を行っている薬局の情報が、このホームページ内で検索できるようになっております。さらには、昨今の在宅医療ニーズの高まりにも応えられるよう、麻薬・無菌製剤、小児在宅医療、24時間在宅対応等の体制整備についても薬局機能検索ができるようになっております。
当地域は大規模災害も想定されているため、各自治体と協力し災害発生時における医薬品拠出協定の締結や仮設救護所への薬剤師派遣等、有事の際に地域住民が必要な医療を受けられるよう毎年訓練を行っております。令和6年元日に起きた能登半島地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げますと共に一日も早い復興を願っています。被災された地域では全国より薬剤師が駆け付け災害医療における医薬品供給のサポートを行いました。我々もその教訓を生かすべく、体験談から学びを得つつ、当地域で大規模災害が発生した際には各方面と連携しながら災害医療の一翼を担って参ります。
その他にも各地域における健康イベントや献血活動、学校薬剤師活動等を通じて地域の皆さまへご奉仕すると共に、会員薬剤師の知識向上のために研修を行い医療の資質向上を目指しております。
人生100年時代と言われる中で、穏やかな生活をおくるためには医療のサポートは欠かせません。いつでもお近くの『かかりつけ薬剤師』へ、健康のこと、お薬のこと、生活のこと、何でもご相談ください。相談できる身近な薬剤師を持つことで人生が少しだけ幸せになるはずです。当会はこれからも多職種と協働しながら地域の皆さまにとって身近な存在となれるよう努力して参ります。