ファーマシー未来堂 島田佐和子
南足柄の住宅地の一角を奥に入ると小さな一軒家がある。そこに子育て世帯にとって、おしゃれで有名だったカフェが“あった”ことをご存知だろうか? “あった”と書いたのは実は今現在カフェとしての営業は休止しているからだ。現在はお弁当やお惣菜を中心に営業している。実はこのお弁当とお惣菜、我がファーマシー未来堂でも扱わせてもらっている。
カフェのメインテーマは「ココロとカラダにやさしい食事」。扱う食材も一流の食材を中心に取り扱っている。扱う食材は多岐にわたるが、南足柄の“こぶた畑”さん、小田原の“なんくる農園”さん、山北の“くだかけ生活舎”さん、南足柄の無農薬米など。地元の生産者さんの応援をしながら、地産地消を実践しているカフェの1つである。そして、これらの食材を使うだけでも非常においしいものになるので、是非一度試して頂きたい。
さて、「ココロとカラダにやさしい食事」、これは医療関係者にも非常に関係してくることである。むしろ本来ならば、医学的指導をする人こそ、食事の指導ができなくてはいけない。身体の成分は全てヒトが食べたもので構成されている。悪い材料を食すとその通りのカラダが出来上がる。もちろん逆に良い材料を食すと強いカラダを作る一因となる。今話題の“未病を治す”ためには食事指導が必須なのは、絶対に否定できないことであろう。食事だけで病気を治すなどとは言わないが、食事は強い身体を構成してくれる一因となり、病気をしにくい身体作りを担ってくれる。そのためにも、できるだけ食事の質を考えることをお勧めする。指導する側が率先して健康であることは非常に重要であろう。現代の野菜は化学肥料と農薬の影響で栄養価が70年前と比較にならない程落ちているのは有名である。NとPばかり含有量が高くて、ほかのビタミン・ミネラルが圧倒的に低下しているのが昨今の野菜だ。先日、オーガニック野菜を食することが解毒能力(肝能力、腎能力)を上げるという記事を目にした。科学的にもビタミンやミネラルを多く含有している野菜あるが故、体内のさまざまな回路をしっかりと回すことが可能になり、それらの機能が上がると考えられる。